
曲名:Not yet.
イメージ:J-ポップ,チル,ファンク,エレクトロニックロック,脳内だけ時速百二十キロ,男性ボーカル
lyrics
『Not yet.』
午前四時 三番線の広告だけが眠らない
高架下の白線沿い 風だけが先を急ぐ
打ちかけの語尾ばっか増えていくメモ帳みたいに
言えなかったことだけ 今日も変換待ち
「平気だよ」って五文字なら
誰でも綺麗に発音できる
なのに君へ向けた瞬間
急に喉が金属みたいで
I should've stopped right there
でも思考は減速を知らない
脳内だけ時速百二十キロ
置いてかれる 言葉の方が
君がいない未来だけ
先に改札を抜けていく
僕はまだ引っかかったまま
発車ベルみたいな胸の奥
二人分だった沈黙が
片側だけ軽くなり
そんな歪みを「仕方ない」で
片付けんなよ なぁ
無人のコインランドリー
回転音だけ生き残る
駅前モニターの白が
まばたきまで急かしてる
あと一音ってところで
毎回うまく途切れるんだ
笑った回数分だけ
鍵の山が低くなる
言い切れなかった語尾だけ
夜風みたいに漂ってる
I would have written a shorter line
but I did not have the time
短く済む痛みなら
始発前まで残らない
ちゃんと壊れるものだけが
ちゃんと音を持っている
君を守るつもりとか
綺麗に言えばそうだけど
本当はただ怖かった
君の前で黙るのが
奥歯の震えひとつまで
聞かれそうで逃げていた
その逃げ足の速さだけ
無駄に大人になったな
あの日の「また今度」は
別れのフラグなんかじゃない
助けてって言う代わりに
遠回りしただけなんだ
非常灯みたいな空から
朝焼けが滲み渡ってる
ようやく僕は僕のこと
他人事みたく読めた
君が読まない明日でも
僕は歌を書いてしまう
破いた夜の切れ端が
まだ靴底に刺さってる
「大丈夫」に削られて
細くなった声のままで
届かなくてもいいから
嘘だけにはしたくない
Not yet.
Too late to rewrite
始発が街を裂いていく
青になりきれない空で
まだカーソルが点滅している
Not yet.

